QGISを使ってアメリカの国立公園の地図を作る方法
GISとはGeographic Information System の頭文字で、地理情報を扱うシステムのことです。
GISソフトには無料版のQGISや有料版のArcGISなどがあります。
QGISは無料でありながら、高機能なソフトウェアです。
私が使った印象では、美麗なGUI、分かりやすくかつ多機能、といった感じでした。
このQGISは企業でも使用されており、無料ですが実務に耐えられるものになっています。
地図作成の目的
デスバレー国立公園という自然保護区があります。
今回の地図作成の目的は、アメリカの国土の中で国立公園がどのように分布しているのかを調べ、その中でも特にデスバレー国立公園がどこにあるのか、を示す地図を作製することです。
先に完成した地図を見るとイメージが沸くと思いますので……どうぞ↓
このように、デスバレー国立公園を赤く塗りつぶして表示することで、この国立公園の位置や規模が一目瞭然になります。
この地図を作製することが今回の目標でした。
なぜ、デスバレー国立公園を地図上に示そうと考えたのかは、こちらの記事をどうぞ。
QGISの利用方法
QGISは無料のソフトであり、誰でも利用することができます。
私が参考にしていた書籍はこちらになります↓
|
とても分かりやすい本で、地図作成の例も多く、自分のやりたいことの参考になる箇所が必ずあると思います。
QGISのインストールから基本的な操作は、この一冊で事足りるはずです。
デスバレー国立公園の地図情報
書籍の表紙にもあるように、地図作成に必要なのは、QGISとオープンデータになります。
アメリカの国土の地図や、州の区分け、すべての国立公園の分布などの地理情報は書籍に収録されていたNatural Earthというサイトからダウンロードしました。
一方、デスバレー国立公園の単体での地図情報をこれらのデータに重ねて表示する必要があります。
そうしなければ、前出の画像のように、すべての国立公園の敷地を赤線で囲み、デスバレー国立公園だけを塗りつぶすことができないからです。
デスバレー国立公園の地図情報は、"U.S. National Park Service" というウェブサイトから手に入れることができました。
検索エンジンに"gis imfromation US national park" と入力すると、"GIS program (U.S. National Park Service) がヒットしました。(以下、2019年12月4日閲覧)
そこから、GIS, Cartography, and Mapping Subject Site > Resources > Tools and Data > NPS Open Data > Boundaries > National Park Service - Park Unit Boundaries と進んでいきます。
このページにはアメリカの国立公園の敷地の地図データがすべて揃えられているのですが、その419番目にデスバレー国立公園のデータがありました。
GIS_Notes の欄にあるURLをクリックすると、Geospatial Dataset というページにとび、あとは表示されているdeva_tracts.zip というzipファイルをダウンロードすれば完了です。
このようにして、今回、デスバレー国立公園の地理情報を手に入れることができました。
この後は、初めに紹介した書籍を参考にしてスムーズに地図作成をすることができました。
時間があれば、データをそろえた後の地図作成の手順も忘れないように記しておきたいと思います。