自走する組織

どのようなリーダーが組織が成果を出すために適しているか、ということはよく議論されているように思います。

 

部下に指示を与えて自分はうまくマネージメントをすることに集中する人、自分で先陣を切って行き背中を見せることで部下を育てる人、部下に大きな裁量を持たせてアシストをしてあげる人、色々なリーダーのタイプがいると思います。

 

そういうことを私も考えていたのですが……、そもそも、組織には上に立つ人物が必要なのか? という疑問がふと湧きました。

 

トップダウン型の命令系統がよく批判されているけれど、じゃあそれに代わる組織の形ってなに?? と思ってしまったのです。

 

強力な実行力をもつリーダーでない人なら、別に組織の上にポジションがなくてもいいじゃん、という話です。

 

なぜこんなことを考えたのか?

自律分散型の組織、みたいなことはよく言われる理想論だと思います。

 

構成員一人ひとりが自分で判断をして、課題を見つけてその解決に取り組むことで組織はスピーディに動いていくのだ、という話です。

 

また、構成要素は一個人だけでなく、例えば中央集権体制に対する道州制のような、ある程度の規模を持つ組織を構成要素と見なす自立分散もあるともいます。

 

中央集権と自律分散ということで考えれば、昨今話題であるブロックチェーンのようなキーワードも思い出されます。

 

道州制のような分権制であれば、当然現場に裁量を大きく持たせよう、といったイメージの拡張であると考えられますが、ブロックチェーンの自律分散は根本的に違います。

 

上に立つ組織は存在せず、構成要素はすべて対等であるという、生物の持つ細胞にも似た有機体のようなネットワークです。

 

つまり、自律分散は突き詰めていけば、究極の平等に向かうと感じたのです。

 

企業で言えば、経営手法としてHDを作って部門別に企業を作ったり、部門採算性を採ってみたり、ではなく社長・役員や統括部署のない組織になります。

 

尻切れトンボな終わり

うーん……、難しいです。。。

 

フラッシュアイデア的なものを取り逃さないために焦って文字に書きだしましたが、どうも整理できていません。

 

結論に至ってもいませんが、宿題としておきたいと思います。

休むための言い訳

やる気がでない日や時間は誰にでもあると思います。

 

もっといえば、やる気が出ない週、やる気が出ない月、やる気が出ない年(笑)もあるかもしれません。

 

今日は、私もやる気がでないので、だらだらするための言い訳を書いていこうと思います。

 

罪悪感で十分に休むことが苦手なのですが、その悪癖を改善するべく、前向きな記事にしたいと思います!

 

休むための言い訳

昨日頑張ったから

素晴らしいと思います。昨日頑張ったのなら、今日はその反動が来て当然ですよね。

 

人はモチベーションや興味の波を作ることで、新鮮な感動を得るという技術を持っています。

 

没入して集中できた時の達成感って、そうじゃない時がなければ感じることができないと思いませんか?

 

ノッているときを知るために、対照群としてノッていないとき、というものも味わっておくべきです!

 

ちょっと調子悪いし

調子が悪い時は無理をしてはだめです!

 

寝ましょう^ ^

 

暑いし or 寒いし

外部環境が整っていないときに、人間は最高のパフォーマンスを発揮することはできません。

 

圧倒的な処理能力を備えたコンピュータも、排熱効率の悪い劣悪な環境にいてはその能力を発揮できないものです。

 

人間にはホメオスタシスが備わっているとはいえ……、頼りすぎて酷使してはだめです。

 

天気悪いし

天気が悪い、などもやる気に大きくかかわってきます。

 

太陽光線に覚醒効果があることや、気圧の変化が生体に影響を与えることは経験的にも科学的にも明らかなことです。

 

バクテリアの増殖を左右する一番の外部環境として代表的なのは、温度・圧力などです。

 

例えば、温度が10 ℃から20 ℃に上がると、一般的にバクテリアは2倍活発に増殖します!

 

つまり、人間だって細胞レベル(バクテリア単細胞生物です!)で天気に影響されてしまうのではないでしょうか。

 

眠いし・お腹減ったし・性欲が収まらないし

人間は三大欲求にあらがうことはできません。

 

適切に処理しましょう。

 

やりたくない作業だし

やりたくない作業をしている場合、その作業がやりたくない理由をよく考えるべきでしょうか?

 

いや、やりたくないことについて考えているその時間が無駄です。

 

さっさとやる、あるいは完全に忘れて後回しにする、のどちらかです。

 

完全に忘れることが苦手な人は、Gmailの予約送信機能でも利用して、未来の自分にリマインドメールをしておく、とか色々方法があります。

 

休むことは悪いことか

結論から言うと、休むことは悪いことではありません。

 

日本の就労環境は、雇用主にアウトプットに使う労働時間を提供し対価を得る形から、アウトプットという価値を提供し対価を得る形にシフトしてきてはいます。

 

ただ、アウトプットしか評価できていないということは、きわめて不完全なシステムと言わざるを得ません。

 

インプットがあってのアウトプットですから、本来的には知識や技術を学んでいるインプットの時間や、じっくり考えて頭の中を整理する時間、体のメンテナンスのために休む時間、心のメンテナンスのために遊ぶ時間、といったものだって評価されてもよいのです。

 

そこが、欧米の先進的な企業と、副業規則や就労時間などのシステムだけ変更して後追いしている日本企業との、根本的な差になっていると思います。

 

個人の価値をアウトプットだけ評価するということは、企業の価値を業績だけで評価するようなものです。

 

でも、企業の価値を評価するときには、「時価総額」といった評価をしますよね。

 

個人の価値だって、その人が保有する将来の可能性と過去から現在までのアウトプットの両方を見て評価すべきなのです。

 

というわけで、個人の保有する価値を高める努力をしていきましょう!!!

 

気力・体力を擦り減らせてアウトプットすることは、自分の価値を落としていることに他なりません。

 

きちんと休んで(サボりではなく、将来への投資です)、休む時間は休むことに集中しましょう!!!

 

というわけで、おやすみなさい。。。

 

人に伝わる文章とは、論理的な文章のこと……??

人に伝わる文章を書くためにはどうしたら良いのか、ということを考えたことのある人は多いと思います。

 

私の場合も、どうしても人に論理だてて物事を伝えるということが苦手です。

 

このブログを書いている理由の一つには、この文章を書く能力を向上させたいという思いがあります。

 

『論理的に書く』とか、『情報を伝える』、とはどういうことなのかを今回は考えてみたいと思います。

 

論理的だと人に伝わるのか?

「人に伝わる文章を書く」ということと「論理的に書く」ということはしばしば混同されて用いられるように思います。

 

論理的に、順序だてて、整理して、丁寧に説明をすれば必ず伝わるから、と色々な人に言われてきました。

 

果たして、本当にそうでしょうか?

 

ホモ・サピエンスが現在の地球で支配的な種族になっているのは、物語の共有ができたからだという話があります。

 

共通認識を皆が持つことで集団を成長させることができ、それがホモ・サピエンスに固有の(あるいは特に優れていた)能力だったため、他の生物種を圧倒出来たのです。

 

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しかし、私は順序だてて話したり、ストーリーを構築して伝える、といったことに不自由を感じています。(私はホモ・サピエンスではない???笑)

 

私が考えたことは、物事を伝えるという場合に『論理的』に書くというのは、ストーリーの構築方法としてよくあるパターンだ、というだけなのではないかと思ったのです。

 

情報が伝わるのはどんなとき?

情報伝達の際に、ホモ・サピエンスはストーリーとして伝えることで情報を共有する、と仮定します。

 

伝えたい情報には、二つの可能性があります。

  1. 誰もが理解できる客観的事実
  2. 丁寧に伝えることで理解される新しい事実

 

伝えたい内容があまりにも突飛で、誰も信じてもらえないような内容であれば、それは伝達されません。

 

例を挙げるならば、地動説が初めは誰にも受け入れられなかった、というようなことです。

 

さて、先ほどの事実のうち、誰もが理解できる客観的事実というのは、多少伝え方がマズくても、きっと伝わります。

 

聞く方も、話の展開を読めるし、結論を知っているからです。

 

重要なのは、新事実を伝えるときです。

 

新事実を伝える場合は、伝える手法が新規の手法であってはいけない、と思われます。

 

情報の伝達を受ける側から見たとき、

 

情報がどれだけよく知っていることか? × 伝え方がどれだけ慣れ親しんだものか?

 

という二つの事項の掛け算によって、受け取った情報を適切に理解するときの難易度が決まってきます。

 

新規性のある情報を伝えるとき、ホモ・サピエンスはよく慣れ親しんだストーリー仕立てでの伝達をすることによって、情報を共有できるのです。

 

情報が伝わるパターン

情報が伝わるパターンを整理すると以下のようになると思います。

  • 誰もが知る事実を、ストーリー仕立てで伝える
  • 誰もが知る事実を、自分勝手に伝える
  • 新規情報を、ストーリー仕立てで伝える

といったところでしょうか。

 

ストーリー仕立てで伝える、という部分の方法の一つに『論理的』に記述する、という私たちがよく慣れ親しんだ手法があるのだと思います。

 

ストーリー仕立てで伝える手法には、どんなものがあるのか、という疑問はまた次回以降考える宿題にします。

 

いずれにせよ、新規情報を伝えるためには極めて注意が必要ですが、新規性のない情報に本質的な価値はありませんので、勇気を出して新規情報の伝達に取り組みたいと思います!

 

興味が持続しないのはなぜ?

何かを始めるときに、自分はこの興味・関心を長く維持し続けられるのだろうか? と考えて不安になることがあります。

 

例えば、新しい習い事を始めるとき、新しいコミュニティに入ったはいいけれど、その習い事にずっと熱中して、仲間の人たちとも仲良くやっていけるのだろうか? というような不安です。

 

組織の中に入ってしまえば、少し熱が冷めたってずっと続けられるという人もいれば、熱が冷めて自分の興味がなくなったことに関してはすぐに辞めて次へ進みたい、という人もいると思います。

 

ただ、こういった個人差は今回考えないことにして、実際にその取り組みを続けてられるか否かではなく、どうして興味の波があるのか、ということを考えてみます。

 

興味とはなにか?

恋愛に置き換えて考えてみることにしました。

 

進路選択だったり、自分の行動原理だったりに関わる事柄を考えるとき、恋愛に置き換えて考えるということは、人間という種族の常とう手段のようです。

 

私も、学生時代を思い出すと「恋愛に置き換えて考えてごらん」とか、「志望校は好きな女の子と一緒だ」といった寒い説明を男性教師から受けてきたな……などと思い出します。(どういうわけか、女性の先生はこういう例えはあまり使わない気がします)

 

ある女性に興味を持った時、告白してお付き合いを進めるかどうかは、その女性への興味を持続させられるかどうか考えてからにする人が多いのではないでしょうか。

 

短期的な付き合いで、告白の成功・不成功を知ることが目的のような場合もあるかもしれませんが、それはまさに興味が持続しない例です。

 

興味が持続する場合、相手の新しい一面を知ったり、相手が自分の知らない一面を教えてくれたり、はじめての場所にデートに行ったり、家庭を持ったりなどのイベントがあったり、という風にどんどんと新しい出来事が起こるように思います。

 

つまるところ、興味とは新しいものへの目移りであり、それが持続するということは、自分の取り組みによって何か新しいものが生み出され続けるという実感があるという状態のことであるようです。

 

興味の波とはなにか?

冒頭の疑問に戻ると、興味の波というものは、興味の本質が目移りである以上、絶対に起こりうるものです。

 

他人から見たときの、「興味が持続しない人だな」、「冷めやすい人だな」といった評価は、興味の移り変わりがある取り組みの中に収まっていないという場合に起こることであると思います。

 

清楚な女性にアプローチしていたかと思えば、次はギャルを口説いていた、みたいな人は「だれでもいいんかいっ!」といった指摘を受けがちですが、実は内面に優しさがある女性に好意を寄せていた、といった一貫性があったりするものです。(これが良い例えか微妙ですが……)

 

ある物事に、取り組み続けるためには、自分の力で対象の新しい一面を明らかにし、そのことによって自分の新しい一面も知っていく、という相互作用が不可欠です。

 

この状態が、よく言われる、「脇目もふらず、熱中している」という状態だということなのでしょう。

 

横断的な興味

どうしてこんなことを考えたのか、ということに触れて考えを整理していきます。

 

興味の波、ということは私の好きな小説家、連城三紀彦のことを考えていてふと思ったことでした。

 

前回の記事で取り上げたのですが、最初は推理小説家としてデビューした小説家さんですが、恋愛などのテーマに推理小説的な技法を持ち込んで融合させた人です。

 

この人のことを考えてみると、興味が推理小説から恋愛小説に移った? という分析ができるかもしれないと思ったのです。

 

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ただ、精巧に積み上げられた伏線や人物の持つ深みは、熱中していなくては作り上げられない完成度ではないか、と思ったのです。

 

それで、作者は熱中していて、興味は移り変わっていはいないのだけれど、凡人が見るときには『推理小説』とか『恋愛小説』といった概念しか持ち合わせていないから、そんな風に考えたのだと思い当たったのです。

 

つくづく、私は凡人であります。。。

 

 

まとめ

興味を持続させるには、努力することによって新しいことを知っていく以外に方法がないようです。

 

努力によって知識が増えてくれば、新しいことに出会う確率も上がりますし、好循環に入ることができそうです。

 

努力の根源は、やはり好奇心です!

 

推理小説の今後

小説にはさまざまなジャンルがあります。

 

よく、雑誌を見ていると公募情報が掲載されていますが、そこに書かれているのは、「大衆小説」、「恋愛」、「青春」、「エンタメ」、「純文学」、など内容で区分されていることがしばしばです。

 

その中でも私が、異質だなと感じるのが「推理」小説です。

 

推理小説は、犯人の特定や事件の解決が物語の主要な筋になっていることが多いですが、テーマは登場人物の恋愛であったりもするという実にハイブリッドな分野です。

 

推理小説というと、論理的思考力による物語展開を軸にするという技法の制限があるだけで、内容の自由度が極めて高いのだと思います。

 

考察を進めていくと、「推理小説」が内容に縛られずに発展してきたことが理解できましたし、さらには内容に縛られずに発展していくべきだ、と確信をすることができました。

 

推理小説とは何を指してるのか?

探偵小説

推理小説の系譜としてよく言及され、日本でも認知度の高い論調は、まずシャーロック・ホームズの登場があり、探偵小説が始まったという説明です。

 

それから、アガサ・クリスティーによってポアロが生み出され、探偵小説の技法は急速に進歩していったと言われます。

 

推理小説という単語はしばしば、探偵小説と混同する形で用いられており、この説明は非常に納得できるものです。

 

推理小説という言葉の守備範囲の中で、探偵小説という大きな流れが存在していることは確かなことだと思います。

 

犯罪小説

探偵小説は "detective novel" ですが、"crime fiction" (犯罪小説?)という呼び方も海外ではよくされているように思います。

 

例えば、こちらの本は洋書ですが "crime fiction" について歴史が簡単にまとまっていました。

 


 

 

ミステリー小説

日本でよく聞く言い方に、ミステリー小説というものもあります。

 

「このミステリーがすごい」など賞の名前にも使われています。

 

そこで、ミステリー小説、という呼び方も海外で使われるのか調べてみました。

 

調べてみたところ、エラリー・クイーンミステリ・マガジンという、偉大な推理作家エラリー・クイーンの名前を冠した歴史ある雑誌がありました。

 

ミステリー小説、というところまで幅広い呼び方になってくると、作品の中には必ずしも事件や死体はなくても通用するようになってくる感じがします。

 

これまでの推理小説の発展

このように、海外でも日本語と同様に推理小説に該当するジャンルが極めてぼやっとした広い範囲を示していることが分かります。

 

さて、日本の推理小説を考えると、本格・新本格だとか、日常の謎、いやミスといったキーワードが思い浮かびます。

 

重要な作者と作品を整理し、推理小説発展の系譜を学ぶことも面白いとは思うのですが、ここではなぜ、どうして推理小説がこのような発展を遂げてきたのか考えを整理します。

 

新規性のあるものが求められる

小説が価値を持つためには、新規性が必要になります。

 

それはたとえ、物語の筋が同じだとしても登場人物が異なるだけで生じるように思われます(もっとも、作者は大バッシングを受けるかもしれませんが笑)。

 

ただ、もっと独創性が高いものを求めていく動きが、小説のトリックや設定を発展させただけでなく、無数のトリックと登場人物や設定の組合わせを生み出したと考えられます。

 

つまり、トリック×(探偵 / 犯罪 / ミステリー / 恋愛 / 青春 / ...etc.)みたいなことが起こるのではないかと思うのです。

 

売れるものが求められる

小説は芸術でありながら、商業ベースに乗らなければ成功とはみなされないようです。

 

ということは、売れるものが求められるのではないでしょうか?

 

売れる物語を、推理小説に仕立て上げた小説が生み出されたとしても不思議はないように思われます。

 

ここでの私の予想は、純粋な推理小説の系譜ではない物語が、推理小説側に輸入されたという考え方です。

 

これからの推理小説の発展

ここまで考えてみて、新規性とニーズのあるものが求められる、ということはどんなプロダクトであっても同じだなぁ、と思いました。

 

これまでの推理小説で起こってきたことは、マイナーチェンジに過ぎないのではないかと思います。

 

というもの、推理小説は独創性を高めるための解決策として、似通った部分をもつほかの物語を輸入することで凌いできたように思えるからです。

 

ブレイクスルーは、爆発的な技術の進歩によって生み出されたり、思いもよらなかった異分野とのリンクによってもたらされるものです。

 

とすれば、次のブレイクスルーはどのようなものでしょうか。

 

トリックの進歩

一つは爆発的なトリックの進歩があると思います。

 

叙述トリックの導入のような、読者の度肝を抜いて議論を呼ぶような進歩の余地が残されているのかは、非常に興味深いところです。

 

媒体の進歩

デジタルメディアの進歩やテキストデータを送受信するSNS等の進歩によって、媒体が進歩しています。

 

つまり、トリック×設定×媒体、というバリエーションがあるように思われます。

 

一度印刷されたら結末の変わらない書籍という媒体だけでない、選択肢の広がりがあります。

 

媒体が進歩することによって、物語の結末が一定ではない、といったような小説が登場するかもしれません。

 

まとめ

最後は小説の定義にかかわってきそうなところまで、考察が発散してしまったのでこのあたりで止めにしておきます。

 

小説は書籍で出版されて、文字を追うことで味わうもの、という既成概念を取り払えば、限りない可能性があります。

 

そのいくつもの可能性の中で、推理小説と親和性の高いものがあるはずです。

 

最後に、私の好きな小説である連城三紀彦さんの『紅き唇』を思い出したので、おすすめしておきます。

 

推理小説的な技法が用いられていることは確かですが、物語を感動をもって読者に伝えるために、ごく自然に用いられた美しいトリックを持つ小説です。

 

ジャンルに分類できない作品を生み出すことも、小説家としての力量を示す一つの指標かもしれません。

 

 

 

 

 

QGISを使ってアメリカの国立公園の地図を作る方法

GISとはGeographic Information System の頭文字で、地理情報を扱うシステムのことです。

 

GISソフトには無料版のQGISや有料版のArcGISなどがあります。

 

QGISは無料でありながら、高機能なソフトウェアです。

 

私が使った印象では、美麗なGUI、分かりやすくかつ多機能、といった感じでした。

 

このQGISは企業でも使用されており、無料ですが実務に耐えられるものになっています。

 

地図作成の目的

デスバレー国立公園という自然保護区があります。

 

今回の地図作成の目的は、アメリカの国土の中で国立公園がどのように分布しているのかを調べ、その中でも特にデスバレー国立公園がどこにあるのか、を示す地図を作製することです。

 

先に完成した地図を見るとイメージが沸くと思いますので……どうぞ↓

 

f:id:sakuranokimi:20191206152308p:plain

 

このように、デスバレー国立公園を赤く塗りつぶして表示することで、この国立公園の位置や規模が一目瞭然になります。

 

この地図を作製することが今回の目標でした。

 

なぜ、デスバレー国立公園を地図上に示そうと考えたのかは、こちらの記事をどうぞ。

 

sakuranokimi.hatenablog.com

 

QGISの利用方法

QGISは無料のソフトであり、誰でも利用することができます。

 

私が参考にしていた書籍はこちらになります↓


 

 

とても分かりやすい本で、地図作成の例も多く、自分のやりたいことの参考になる箇所が必ずあると思います。

 

QGISのインストールから基本的な操作は、この一冊で事足りるはずです。

 

デスバレー国立公園の地図情報

書籍の表紙にもあるように、地図作成に必要なのは、QGISとオープンデータになります。

 

アメリカの国土の地図や、州の区分け、すべての国立公園の分布などの地理情報は書籍に収録されていたNatural Earthというサイトからダウンロードしました。

 

一方、デスバレー国立公園の単体での地図情報をこれらのデータに重ねて表示する必要があります。

 

そうしなければ、前出の画像のように、すべての国立公園の敷地を赤線で囲み、デスバレー国立公園だけを塗りつぶすことができないからです。

 

デスバレー国立公園の地図情報は、"U.S. National Park Service" というウェブサイトから手に入れることができました。

 

検索エンジンに"gis imfromation US national park" と入力すると、"GIS program (U.S. National Park Service) がヒットしました。(以下、2019年12月4日閲覧)

 

そこから、GIS, Cartography, and Mapping Subject Site > Resources > Tools and Data > NPS Open Data > Boundaries > National Park Service - Park Unit Boundaries と進んでいきます。

 

このページにはアメリカの国立公園の敷地の地図データがすべて揃えられているのですが、その419番目にデスバレー国立公園のデータがありました。

f:id:sakuranokimi:20191207133520p:plain

National Park Service の画面

GIS_Notes の欄にあるURLをクリックすると、Geospatial Dataset というページにとび、あとは表示されているdeva_tracts.zip というzipファイルをダウンロードすれば完了です。

 

このようにして、今回、デスバレー国立公園の地理情報を手に入れることができました。

 

この後は、初めに紹介した書籍を参考にしてスムーズに地図作成をすることができました。

 

時間があれば、データをそろえた後の地図作成の手順も忘れないように記しておきたいと思います。

QGISでデスバレー国立公園の場所を調べてみた

アメリカには数百の国立公園があり、デスバレー国立公園もそのうちの一つです。

 

デスバレー(死の谷)というネーミングは、非常にインパクトがあって興味をそそられたため、調べてみることにしました。

 

また、調べて分かったことを可視化するために、今回は地理情報を扱うことのできるQGISを利用して出力してみようと考えました。

 

QGISがとても便利だ! ということも併せて発信できればと思います。

 

そもそもどうしてデスバレー国立公園を知ったのかというと、企業における製品開発の過程に潜む "Valley of Death" (死の谷)について調べたことがきっかけだったのですが、それについはこちらの記事をどうぞ↓

 

sakuranokimi.hatenablog.com

 

アメリカの "National Park"(国立公園)って?

"Death Valley" について調べると、単なる地名というだけでなく、アメリカの "National Park" に指定されている地区だということが分かりました。

 

”National Park" の指定などについて世界共通の基準があるのかは、また調べてみようと思いますが、日本での "国立公園” と同じ自然保護区のようなものと考えてよいと思います。

 

私は、以前アメリカのヨセミテ国立公園に行ったことがありますが、風光明媚な土地であったなと思い出しました。

 

また、グランド・キャニオンアメリカの国立公園としてもっとも有名かと思いますので、そういった貴重な自然が保存されている場所がイメージできるかと思います。

 

QGISアメリカの国立公園の地図情報を表示したところ、アメリカの国立公園は東側ではなく、西側に多くありました。また、アラスカに広大な国立公園がいくつもあることが分かりました。そして、その数は約400件に上るようです。

 

国土の広いアメリカは、多様な自然環境を保有しているということが分かりました。

 

QGISによるアメリカの国立公園の可視化

アメリカの国立公園の地理情報を表示させた図がこちらです!

 

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アメリカの国立公園地図

 

赤線がアメリカにあるすべての国立公園の敷地、赤の塗りつぶしがデスバレー国立公園です。

 

デスバレー国立公園はネバダ州とカリフォルニア州にまたがっているのですが、文字で説明されるよりも、地図上で「アメリカのここらへん」と示されるほうが記憶に残りそうです。

 

また、デスバレー国立公園の周辺にはたくさんの国立公園があることが分かります。

 

国立公園の分布をみると、西側の山脈地帯に多くあるのではないか、という風に思いました。

 

(あいまいな記憶なので、確かめるためには標高の地理情報を示してみる必要がありそうです)

 

アメリカの地理に詳しくなくとも、こういった形で地理情報を可視化できると、勉強の定着率がとても高くなりそうで良いなと感じました!

 

今回は、知りたいことにちょうどマッチする地図情報がオープンにされていたことと、QGISというソフトが無料で操作が簡単だったことに感謝ですm(_ _)m